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第38回 全日本トライアスロン宮古島大会 参戦記(その8:最後です)

4. Run 35km (4:55:55/861)

Bikeを引いてrackに掛けたら、「To Bike Finish」のややこしいトラバッグを持って着替えテント内で着替え。海外選手がいて目が合ったので、So hot today, I feel like I'm going to die.みたいなことを言ったら、笑ってくれた。Bike走行中は、それほど気にならなかったが、下りた途端に頭に血が上るような暑さを感じました。毛穴が全開した感じ。頭から流れる汗がスゴイ。

腰を下ろして、靴下とシューズを履こうとしたら脚、腰、肩が痙攣!! ありゃりゃ、Bikeのダメージが結構あったのね💦。ハムストリングと上半身のストレッチをしてから給水ボトルを腰に付け、最も練習不足のRunへ!


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フルより7㎞みじかいとはいえ、酷暑の35㎞は長い💦

※往路と復路、逆でした!


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スポンジの氷水を頭からかぶると、一瞬で生き返ります!


スタートすぐのA.S.で水分補給。氷水スポンジで頭から水を被れば、背中に電流が走る様なキモチよさ! 左手首のガーミンで確認するのは、ペースよりも心拍数を優先。125-130bpmで6‘30“mpk程度で巡行したい。スローペースで走り出し、徐々に適正ペースに持って行く作戦でした。が、気温高すぎ!もう、スタートから沸騰しそう! 今にも歩きそうなペースですが、これでも最後まで走り切れない気がします。ガーミンの心拍数を確認すると、130bpm程度。体感的には140を超えて150に近い。Bikeとは反対で、キツイわりに心拍数が低い。これって、エネルギー切れか?暑熱馴化できていない結果か(どちらかと言えば、たぶん後者)。


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Walkingがあるとはいえ、ペースの割に心拍数が低い!! どうした、オレ様⁉

無事に帰ってこれますか?


緩い下り基調の目の前のランコースは、その名の通り〝白昼〟で眩しいくらい。

「いったいどうなる事やら…」と思いながら、いきなりWalkingになりました。

 

目抜き通りの県道78R(平良城辺線)の初めの3㎞くらいまでは、緩いけれども上り基調。そこまで走れば、少し下りになる…と思って頑張って走ろうと思いました。

ここで、恐れていた症状が出始めました。路面が上り基調になっていると、左アキレス腱が伸びる格好になり、どうも疼いてきて「酷くなるとヤバいゾ!」ってな感じ。また、コースの殆どの路面が左右どちらかに結構傾いていて、そこでもアキレス腱に違和感が出ます。


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痙攣予防(K+)、エネルギー補給に🍌は最高の固形食。


珍しく脚の筋肉には異常を感じないのですが、アキレス腱をかばっているのか、大腿部が張っているのか、ただの疲れのせいか、ストライドが全く伸びません。

歯を食いしばって根性入れ直してどこまで行けるかやってみっか…と思いましたが、このレースの最大にして最低の目標は「安全に無事に完走する」こと。根性出して走り続けたは良いが、左アキレス腱痛を更に悪化させて、今後の練習やレース出場を台無しにするわけにはいきません。そんな弱気的な考えをしたら、すっかり「歩き通すモード」に突入。ガバガバと飲んだ冷水は、複中でぽちゃぽちゃする間もなく、頭からつま先まで毛穴全開で汗になって出ていきます。もう、暑いのなんの。心拍数は、苦しさに反して120を下回って低いままです(なんせ、Walkingになってますから)。

そんなことをしているうちに、5㎞ほどのところで、前方から白バイが…先頭の寺澤選手がスタコラと快調な足取りで走ってきました。後ろには誰も見えません。スゲー速い!! こんなに早い段階で先頭とすれ違ったことは、過去にありません。2位は中々やってこなかったので、矢張り相当速かったんだと思います。

こっちは、Walkingベースで時々ジョグ、もしくは早や歩きなので、Finishを目指してくる選手をよく見れます。男性選手の皆さんは、トライアスリートなのに筋肉隆々オバケ👻みたいに体がデカく見えます。昨今のトライアスリートは、マラソン選手みたいなガリ男じゃなく、エネルギー満タン&パワー高出力なガッチリ型が主流ですね。ヒョロいのよりは、とっても好ましく思いました。


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U田さんたち応援団も楽しんでます!


そのうち、上田藍ちゃんらともすれ違い。「あと6-7㎞、頑張って!」と声をかけると、ゼーハーする気配なく「ハイ!皆さんも頑張ってください!!」と普通に返事をしてくれました。普通なら、息継ぎを淹れながら、ゼーハーするのに、こんな暑さの中でよく笑いながら手を振って走れるもんだなぁ、ちょっと次元が違い過ぎるなぁ、と感心しました。

一方の自分は、恥ずかしながら完全にWalkingモードです。さすがに平地や下りでは走らなイカンと思ってピッチを上げますが、下りが終わると1㎞もしないうちにダウン。そのうち、右シューズの中敷きが踵側にズレてきて…これは休むに良い口実!とばかりに、縁石に腰を下ろして、シューズを脱いで中敷きを入れ直すこと10数回。ストレッチも出来るので、これ幸いと止まりまくりました。

10㎞あたりでM田さんに抜かれ、I手さんとすれ違い…15㎞の折り返し地点が、思ったよりも近くに感じたことだけが、なんか「最悪、このままでも完走(完歩)出来る」と安心材料でした。


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カメラの前だけは頑張って走ります!


でも、往路よりも復路の方が長いんです。まだ気を緩めることはできません。

復路は、もう特に記述することがありません。一応、必死で歩いたり走ったりの繰り返し。20㎞を過ぎたあたりで少し走る時間、距離を伸ばし始め、25㎞あたりから「さすがにもうちょっと走らなアカンな」と思い直しました。とはいえ、空港手前で左に折れた道の軽い上りも、激坂に見えて走る気になれません。ここを、「リアルまもる君」は歯を食いしばって走ったのに(彼の「業務日誌」に動画が掲載されています)、自分は「もうダメ」と思って、この坂を完歩しました💦。

歩いて坂を上った先の平地、空港脇の消防署手前あたりから「ゆっくりでもいいから、頑張ってみっか」と思って、走り出しました。この道は、第18回大会だったかで、珍しく軽快に走れたところ。願わくは、ここから急に元気が出て最後まで走り切りたい。軽快走はムリでも、最後くらいは走り切りたいと思って、スローですが走り出しました。あと6㎞くらいか…。


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最後じゃけんパワーをだすんじゃ!


この先は、沿道の方々の盛大な応援に押され、マーチングバンドに元気を貰い、小さな子供らとタッチを交わして気力を絞り出し、何とか陸上競技場までを止まらずに走り切りました。「なんだ、走ろうと思えば走れるじゃないか⁉」。途中、暑さに負けて精神力が弱い自分を自覚します。今回のRunで「頑張った!」と言えるのは、この最後の6㎞区間だけでした。

陸上競技場に向かう最後の坂も歩かずに走り、競技場に大勢いる観客を見て「やっと着いた」と心底ほっとしました。そして、「脳梗塞を患っても、宮古島大会を完走(完歩?)したわ」と静かに思いました。


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やっと戻って来れました。長いRunでした。


競技場のトラックを左に回り、Finishラインの手前30mあたりで、H磯家の次男坊に還暦の印「赤チャンチャンコと赤烏帽子」を貰って〝着替え〟ます。再びトラックに戻り、両手を上げて、両脇に来た子供らの太鼓に押されて、最後の30mをゆっくりとジョグ。還暦の復活Finishを、第38回全日本トライアスロン宮古島大会で果たしました。

ゴール・テープに手をかけた時、「やっとスタート地点に戻った」という気持ちでした。


両脇でテープを持つミス宮古の2人に、例の175㎝「ハルカ」はいませんでした(笑)。彼女たちも朝からずっと応援しっぱなしですもんね。交替交代で、奥で休んでいたようです。

 

5.Finish 10:19:02/総合 472位(完走者数1033人)

先にFinishしていたH磯さん、M田さんと互いの健闘を称えましたが、最初にFinishしたはずのI手さんがいません。聞けば、夜の呑み会に備えて「●滴を打ってもらいに行った」そう(笑)。ゆくいの客は、何処までも可笑しな人たちです。

ちなみに、残りのT田さんはBike92㎞地点で、暑さに敵わずリタイア。T鼻さんはSwim1周めでアカンかったらしく、2周目をSkipしてBikeに入ったものの、途中関門でタイムアウトになり、「回収された」たそう(T鼻さんは、3月のIRONMAN NZに続いて連続リタイア)。


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フィニッシャーとその関係者。


殆ど歩いての完走とはいえ、この陸上競技場に戻ってくると達成感を覚えるものですね。無事にFinishできた喜び、心配しながらもグズグズ言わずに送り出してくれた家内と娘たち、全島民・大会関係者・選手と応援団が織りなす〝宮古島大会のハーモニー〟を静かに思い出しながらストレッチしていました。

次々とFinishする選手を見ている間に、RBC琉球放送の取材を受けました。また、LUMINAの村山さんとも再会して話が出来ました。村山さんは、なぜか自分の事をいつも気にかけて下さって、なんだか恐縮です。還暦の赤チャンチャンコは、目立ちますね!


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19時になり、最終Finisherがゴールするのを見て、帰路につきました。

 

6.After Race

宿に着くと、狩俣の呑みダチ「マコト」ちゃんが祝福に来てくれていました。また、「ゆくい」常連のO智さん、U田さんたちも来てくださいました(U田さんらは、翌日、宮古島市市役所へいって婚姻届けを出す予定だそう!!)。いつもニコニコで大声で、彼らと話していると自然と楽しくなってきます。 疲れた体もナンのその、選手の応援団と一緒に完走を共に祝ってカンパイし、また来年の再挑戦を誓ったのでした(T鼻さん、ホントに大丈夫ですか⁉)。


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月曜の夕方は、閉会式に顔を出した後、宿に戻って正式に完走祝賀会。


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「にいまそば」の由美ねぇ、マコっちゃん、ハルカのお父さんのトオルさんも一緒になって、時計の針が右側に行くまで大声の笑いが止まりませんでした。


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自分らで採ったモズクの天ぷら。トオルはオトーリがお得意!! また来年ね。


すっかり忘れていましたが、オトーリなしで終わってしまいました💦(次回は、必ずやろうね!)。

<< 完 >>




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